京急電鉄「三浦の森プロジェクト」 ― 森を守り、活かし、つなぐ取り組み
三浦半島の森を未来へつなぐ
令和5年度より、神奈川県森林組合連合会・秦野市森林組合を介して、私たちHFCは京急電鉄が進める「三浦の森プロジェクト」に参加しています。
👉(プロジェクトの詳細はこちら)[ https://miuranomori.keikyu.co.jp ]
このプロジェクトは、京急電鉄が所有する三浦半島の社有林を活用し、「放置林を再生し、森の恵みを地域に循環させる」ことを目的とした取り組みです。
観光地・住宅地として発展してきた三浦半島ですが、その裏側では管理が行き届かず荒れてしまった里山も少なくありません。
「三浦の森プロジェクト」は、こうした森を持続可能な形で再生し、地域の人々と企業が協働して守るモデルケースとして注目されています。

森づくりの現在地 ― 作業道と新たな風景
プロジェクトが始まってから、すでに4年が経過。
HFCを含む協働チームによって、林内にはおよそ250メートルの作業道が整備されました。

作業道の開設により、伐採や植栽、運搬が安全に行えるようになっただけでなく、人が森へ入りやすくなり、見晴らしの良い場所や、ワークショップ・体験学習に活用できる空間も生まれています。

これまで「立ち入ることができなかった森」が、人と自然が関われる場所へと変わってきたことは大きな成果です。



森を守るだけでなく「活かす」 ― バイオマス発電と木材利用
整備の過程で伐り出された木材は、単に廃棄されるのではなく、バイオマス発電や木材利用といった形で再活用されています。

バイオマス発電とは、木材などの生物由来の資源を燃料として電気を生み出す仕組み。
化石燃料に頼らず、カーボンニュートラル(CO₂排出量の実質ゼロ)を実現する再生可能エネルギーのひとつです。

また、HFCでも伐採された木を無駄にせず、ベンチや看板材、薪などに加工し、地域で再利用しています。

森で生まれた資源が、再び地域に還り、人の暮らしを支える。
この「循環のしくみ」こそ、現代の林業や森林保全において欠かせない要素です。
なぜ「循環」が大切なのか
かつての日本では、薪や炭、建材などを自給自足のように森から得て、伐っては植え、使っては手入れする「循環の林業」が営まれていました。
しかし現代では、海外の木材輸入が主流となり、手入れのされない森が増えています。
その結果、木々が過密になり、光が入らず、土壌や生態系が弱ってしまう現状があります。
森を使わなければ、森は守れない。
三浦の森プロジェクトは、この原点をもう一度思い出させてくれる活動です。
「守る」だけでなく、「活かしながら守る」ことが、次の世代へと自然をつなぐ鍵になります。

これからの展望
今後もHFCは、京急電鉄・森林組合と連携しながら、この森の活用と整備を続けていきます。
地域の方が気軽に訪れ、自然に触れ、学び、体験できるような森づくりを目指して。
その過程をこれからも少しずつ発信していきます。
「三浦の森プロジェクト」は、これからも成長し続ける“生きた森づくり”です。
次回の活動報告も、ぜひ楽しみにしていてください。
(文:松本)